メール禁止?未だにFAXと電話のみの受付に唖然とした理由とは?
急速にデジタル化が進む昨今、今やFAXなど過去の物と化しておりますが、業界自体が遅れている現状、仕方のない事かもしれませんが、ある機関においては驚くべき対応となっています。
FAXしか受付をしない某〇〇銀行
これが担当者次第なのかどうかは分かりませんが、今回登場するのは某大手地方銀行のH氏です。
どうみても40代か50代の男性社員、おそらく有名大学を出て新卒で銀行に就職、勤続20年~30年のベテランなのでしょう。
ですが、時代の流れにどうもついて行っていないような様子のH氏、住宅ローンの事前審査の受付をメールではなく「FAXで送ってください」というもの。
私は、「それはいいですが、免許証の写真は解像度を良くしても黒くなりますよ」と伝えると、「そのときは連絡を入れますので、そのときにメールをしてください」と…。
ここまでのやり取りでお分かりのとおり、´じゃあ最初からメールだけでいいじゃん?´となるわけです。
当然言いますよ、「メールで最初に送れば1回で済みますよね」と、するとH氏は「いやぁ、最初はFAXでしか受付ができないんですよね」と、謎ルール!
私は´なんのこっちゃ´と思いながらも融通が利かない担当者に首を傾げながら素直に対応、しばらくしてH氏から電話がかかってきます。
「やっぱり顔が黒くなりますのでメールでお願いします」と、私は「ですよね、かしこまりました」と、特にイライラすることもなく、これがいつものやり取り。
アナログ銀行員はパソコンが使える環境にない?
担当者によって違うのかどうかわかりませんが、以上のようなやり取りは他にもあり、物件の住所を調べるのに今はGoogleマップというツールがあります。これは非常に便利です。
私は不動産屋ですので、物件の場所に行くのにメチャクチャ便利です。
数カ所の現場に行くのにも、経由地というのを追加すれば10ヵ所位まで入力可能で、最短距離を表示してくれたり、それに要する時間まで表示してくれますので、とっても便利です。
銀行はどうもパソコンを自由に使える環境にないようです。
お堅い職業でありながらも情報脆弱者の先陣を切っているように思えてなりません。
今や住所をGoogleマップで検索したらピンポイントで表示されるため、地図をわざわざ送らなくても分かります。
しかし、そのH氏、送った住所地をパソコンやスマホで検索することなく、ゼンリン地図を見ているようで、場所が分からないときは決まって電話がかかってきます。
H氏:すみません、ゼンリン見ていますが、この物件は〇〇さんの家の隣ですか?
私:はぁ?ゼンリンですか?、そんなの見なくてもGoogleで検索したら出てきますよ
H氏:はい、ゼンリンで〇〇さんの家の隣かどうかだけでも分かりませんか?
私:すみませんが、ゼンリン地図を見れる環境にないため、〇〇さんの家と言われても困るんですよ
H氏:わかりました、どうにかします
このやり取りですよ、これがアナログ銀行員の実態です。もう呆れてモノが言えません。
以上のやり取りからも分かるように、銀行員は自分専用のパソコンがありません。
私用のスマホも使用禁止で常にロッカーの中、使えるのは会社専用のスマホのみ、そうなると制限がかけられているため、容易に検索ができません。
今の時代、何でもネットで調べれば分かるのに、その検索ができないのです。
メールも禁止?
電話はコミュニケーションを取るのに最適なツールだと思っていますが、メールも重要です。
「なるべく相手の邪魔をしないようメールかLINEで伝えよう」という時代のなかで、それができなければFAXか電話しかありません。
メールやLINEはお客様とのやり取りで主に使いますが、銀行からいただく書類はメールが重要な場合があります。
必要書類一覧とか特にそうです。それを銀行側は受信はOK、送信はNGの場合があります。これはとっても不便ですね。
当然、名刺にメールアドレスの記載もなければ、携帯番号の記載もありません。トホホでございます。
メール送信禁止の理由は?
殿様商売と言えばそれまでです。それで業務が回っているのが逆にすごい事です。
信用を第一とする銀行は、預金や借入残高など多くの個人情報が蓄積されていて、守秘義務はもちろんですが、顧客の情報管理が厳格化されていることも分かります。
- メールの誤送信
- ウイルス感染
- 情報セキュリティリスク
- サイバーセキュリティリスクへの対応
- 行員の不祥事による情報漏洩リスク
以上のリスクを極限まで防ぐため、メールやSNSの使用、スマホの持ち込み、インターネットの接続などを厳格にしているものと思われます。
しかしですよ、それでいて金銭消費貸借契約は電子契約で署名不要、印紙不要、印鑑不要と言いながら、残金支払い時は振込用紙に直接記載、押印、そして通帳持参、なんともチグハグで中途半端…。
しばらくはこの状況が続くと思われます。
ま、ご注意ください。