「脅して」でも売主から聞く売却理由?後でとんでもない事になる?
不動産業と言うのは売主買主の間に入って仲介を行うのが業務です。
通常、売却依頼がきて、価格査定から始まります。
「さぁ売りますよ」となってから買主を見つけるのが通常の流れです。
それが最後まで何事もなくスムーズにいくことは本当は稀なんです。
売主が一般の人ほどスムーズにいかないことが殆どと言っても過言ではありません。
売主は売却理由を隠したがる?
売主は何か理由があって不動産を売ります。
- 相続
- 住み替え
- 不要資産になった
- 訳あり(いわく付き)になった等々
大きく分ければ上記のどれかに当てはまると思いますが、3番目の「不要資産になった」という括りが一番多いのではないかと思っています。
- 不動産をたくさん持っていて一部を現金化したい
- 離婚したので、住まなくなった
- 家族が減って掃除が大変になった等々
すでに超高齢化社会に突入しており、これからも益々高齢化が進もうとしています。
人口減少区域ではもうすでに突入していて限界集落と化しています。
自治体も様々な策を講じようとしていますが、何の手立てもないのが現状です。
なんと言っても不動産です。「一生に一度の買い物」と楽しみにして購入したにもかかわらず止む無く売却、というのもよく聞く話です。
離婚は訳ありになるのか?告知義務は?
我々不動産業者が興味本位で聞くわけではなく、買おうとしているお客様が「所有者はなぜ売るのですか?」と聞くケースがほとんどなので聞くのです。
ですので、まず最初の査定依頼で一番初めに聞く最も重要なことは「売却理由」です。
それをモゴモゴとされる売主、それは要注意です。
ただ単に「要らなくなったから」と言われ、「あ、そうですか」と聞き流したら後でとんでもない事になります。
「なぜ要らなくなったのか?」を聞く必要があります。
ずいぶん昔の話ですが、新築で外構工事前の物件を「売りたい」との依頼があり、訪問査定に行きました。
ご年配ご夫婦と息子さんの3人がいらっしゃいました。話を聞くと「息子が建てた」とのこと。
奥様の話が一切出てきませんでした。「離婚」という雰囲気がひしひしと伝わりました。
ですが、離婚というのが訳ありになるのかどうか?次の買主に告知しないといけないことなのかどうかが分からず、そこまで立ち入った質問をすることはしませんでした。
後日、案内が入った際、買主から「なぜ新築を売るのですか?」と聞かれ、「要らなくなったようです」と答えると、かなり不審がられました。おそらく´何かあったのではないか?´と疑われたのでしょう。
告知する必要があるかどうか?その判断はその時の我々営業マンの判断にはなると思いますが、離婚というのは正直あまり縁起の良いものではありません。
それを嫌う買主もいらっしゃいます。「なぜ伝えてくれなかったのか?知っていたら買うのをやめていたかも」と後でクレームを言われる可能性もありますので、それとなく聞くのがいいのかもしれません。
お気を付け下さいませ。