売主からとんでもない理由によって買付拒否された事が…。その衝撃理由とは?

トラブル・クレーム解決事例

かなり前の話ですが、久留米市内ではまとまった分譲用地向けの土地というのがそんなになく、あれば不動産業者が購入してくれることがあります。

言うまでもなく、「安ければ買う」という条件が付きますが。

そして、しばらく売れなかった物件、価格が3千万ほどで、240坪程度で長方形。

分譲用地としては最適

坪単価が10万台前半と手頃、なので分譲用地としてはかなり好条件な物件でした。

それに目を付けない業者は目が節穴とも思われる物件でした。

しばらくネットに掲載していたのですが、まず1件目の業者から問い合わせがあり、「ぜひ物件を見たい」とのことで資料をFAXすると、ほどなく連絡が、「5分割にしたいので値引きしてほしい」との相談が。

私は「では買付をお願いしたい」との話をすると、数時間後に申込みが入りました。

その価格が200万ほどの値引き額だったため、´これでも良い金額だろうなぁ´と思い売主の元へ。

売主はかなり高齢、話をしようとして買付証明書を提示すると、すぐさま「あぁこれじゃ話にならん」と突っぱねられ、半ば書類を放り投げるような感じでした。

私はそれから何を話そうとも聞く耳を持ってくれず、売主宅を後にしました。

その旨を業者に説明すると、「では仕方ない」とあっさりと引き下がり、ガッカリでした。

そして、数日後、2件目の業者から連絡、私のほうから「満額でないと難しいんですよね」と言うと、「それでもいいですよ」との回答、私は思わず「え~!」と声を上げました。

次の商談で驚愕な出来事が…。

そして、買付証明書をもらい再度売主宅へ。

買付証明を提示し「やりましたよ」と自慢げに提示すると、「あぁ、これはこれで良い」との返答があり、一応は商談成立。

帰社して上司に報告して書類の準備に取り掛かっている途中に売主から連絡が、「あのさぁ、1件目は5区画に割るということで良かったが、2件目は書類を見る限り6区画となっているね。1区画が40坪になるよ。価格は良いけど6区画はダメだ」とよく分からない理由でした。

私は「どういうことですか?買主がどうされようといいんじゃないでしょうか?」と切り返すと、「いやそれがね、物件は隣りだろ?周りから『あの人は6区画も建ててから』と言われるのが嫌なんだ」と。

私は「はい~~?え~それはあまり関係ないのではないでしょうか?」と言うと、「いやそれが田舎になると関係してくるんだよ、周りの反応が気になってね。申し訳ないがこの話は無かったことにしてくれ」と電話をガチャリ。

私は呆然となりながらも上司に報告、「正直に買主に言いなさい」とのことでしたので、その旨を買主に言うと、「それはおかしな話ですね」と怒り心頭。「でもそう言うのであれば仕方ない」と言ってくれました。

私は怒っても仕方なかったため、手紙をしたためました。

「今回はご縁が無かったようで残念でした。次は5区画以内で購入してくれる買主を探します」とそのような文面で書いてポストへ投函しました。

翌日、また驚愕な出来事が。

その手紙が功を奏したのか、売主から連絡があり、「ま、いろいろ人に聞いたりしたが、特に問題はないからそれでいいよ」と!

私は「ありがとうございます!」と言って売主宅を訪問し、その後の打ち合わせを行い、買主にも報告し、スムーズに契約まで事が運びました。

売主が断る理由、いろいろありますが、今回の様なケースは後にも先にもないのかもしれません。

でもノルマに追われていた私はそれで売上を伸ばすことができて本当に良かったです…。

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