世の中に売れない物件は無いと思っていましたが、それは間違いでした...。
先日の査定依頼案件でした。
知人からの紹介でしたので、専任媒介を獲得しやすい流れです。
専任媒介とは、1社のみにしか依頼する事ができないという契約の事で、そうすると売主からの手数料を獲得する事が約束されるからです。
当然ながら期間が決められており、3カ月更新となっています。
不動産というのは原則的に公開しますので、´人類皆兄弟´の精神で不動産屋同士が共存共栄を図ります。
「うちにお客さんいるから紹介させてよ」と言えば「はいっ!わかりました。よろしくお願いします!」という感じです。
売れない物件は存在した!?
その物件の所在地はここでは伏せますが、ここ長門石の近所です。
人口減少区域に指定されており、そこへ行くためには幹線道路から数キロ、その間のうっそうとしたこと…。
うっそうというのは気が生い茂り、薄暗い事をさします。
周りには建物がほとんどなく、とても家を建てて住もうなどとは思わない場所でした。
私はそれでも「売れない物件は無い」と信じ、近所の不動産会社を何ヵ所も回りました。
その場所を熟知している不動産屋は超強者で、その社長から話を聞くと、「はは~ん、これはねぇ」と言いながら、延々とダメ出しを食らいました。
タダでもいらない?
売れない理由として、
- 周辺には200万程度(坪1、2万程度)で売れ残っている土地がたくさんある
- 場所があまりにも市街地から離れすぎている
- 利用価値がない
- タダでもいらない
というもので、最後には「タダでもいらない」という結論でした。
結構辛口なその不動産屋、でも言っていることは間違っておらず、とても価格が付く様子はありませんでした。
売主さんには非常に申し訳なかったのですが、「力及ばず時間がかかりそうです」と伝えました。
当然、奇跡ははあります。誰がどのように使用するかは分かりませんので、取りあえずはネット上に公開しようと思います。
本日の題名はとてもネガティブですが、それでも「この世に売れない物件は存在しない」と思ってやっていますよ。