新築建売の未完成物件の購入にはメリットとデメリットがあるが,その真相は?
新築住宅を検討されている方、新築を買うには
- 土地から購入して自分の好きな建設会社で建てる注文住宅
- 最初からその場所に家があるのを購入する建売住宅
新築を買うにはその二つしかありません。
言うまでもなく、その二つには大きな違いがあるのはご存知だと思いますが、ざっくり言ってしまえば、自分の好きな場所で自分の好きなように建てたい場合は注文住宅。
そのようなこだわりもなく住めればよい、住宅に自分の生活スタイルに合わせる。安ければそれが一番!と思える場合は建売住宅だと思います。
今日はそれについて全てを語るとたくさんあり過ぎますので、建売住宅について書きたいと思います。
建売住宅(未完成)のメリット・デメリット
これに関してもですね、完成している物件であれば、その場所や間取りに自分のスタイルを当て込んでいけば良いだけですが、未完成物件を購入する場合のメリットとデメリットをお話しします。
建売住宅はデベロッパー(事業主)がすべて土地の仕入れから、計画、着工、建設、販売、契約、引渡しまで行います。
当然ながら着工前に建築確認が承認されている訳ですので、販売を先行するケースが多いです。現地に看板を立てたり、ネット告知したりと。
それから現場を知ったお客様というのは土地を見て「あぁこの場所は良いなぁ」とおぼろげに思います。
そこに看板でも立っていれば問い合わせもすぐにできますし、事業主からすれば´飛んで火にいる何とか´で飛び跳ねながら現地に来てくれると思います。
そして、まずはモデルルームもしくは成約されていない完成現場の案内を促してくれると思います。
同じ建設会社ですので、大まかな仕様はほとんど同じですので、細かいところを気にしない人で、且つ、場所をとにかく気に入ったという人であれば「買います!」となり、事はトントン拍子に運びます。
建売物件未着工物件のメリット
元々事業主側で計画・設計されていたものですので、それを大幅に変更するというのは難しいと思いますが、内装や設備、外構等に関しての軽微な変更は大丈夫だと思います。
例えば
- クロスの色
- 水周り(キッチン、トイレ、洗面所)の種類
- 外壁の種類 等々
まだ今から着工という段階ですので、ひょっとしたら間取りも可能な限りは変更が可能なのかもしれません。
建築確認を取っていても若干の変更というのは良くある話ですからね。
建築工程の確認が可能
そして、今から着工という時に基礎をつくる前の造成から始まるわけですが、完成までの数ヶ月間、すべての工程を目にする事ができるというのが一番のメリットではないかと思います。
建築時期に一番現場に長くいるのは事業主ではなく、大工さんです。
その大工さんと挨拶を交わし、定期的に会う事でじつに色々な話を聞くこともできます。
「この木材は〇〇を使っています」とか「このように施工する事でより強度が高まります」とかですね。
それだけでも建築に関してかなり勉強になると思います。
多棟現場では好きな場所を選べる
それと、建売では1棟現場もありますが、10棟、15棟ある現場というのも珍しくありません。
平均的には2棟~4頭ではないでしょうか?それが事業主としても効率が良いからです。
1棟だと人件費の関係でコストパフォーマンスが悪く、多棟であれば売れ残った時のリスクが大きいからです。
その平均2棟~4棟現場のすべてが同じ方向を向いて、まったく同じ間取りとは限りません。ほとんどがバラバラです。
たまにありますよ。4棟すべてが南向きでまったく同じ間取りというのも。ですがそれは稀です。
なので、真っ先に購入できるメリットの一つとして、「一番好きな場所で好きな間取りを選べる」という事です。
入居の目途が立つ、スピード重視の建売
計画が綿密に立てられている建売住宅ですので、大幅な完成遅延というのは考えにくいです。
「大体いつ頃には完成するはずです」となれば、それまでに引っ越しの準備をしたり、家具や家電製品の買い揃えの準備も可能です。
「あと1か月後の〇日には入居できますよ」となると、かなり余裕を持って準備もできますので、銀行ローンを使う場合には担当営業マンとの打ち合わせも簡単です。
建売の場合、注文住宅と違って着手金や中間金などを払う手間がなく、場合によっては10万程度の手付金だけ払えば後はローンで残金を全額払って終わりというケースも多々あります。
建売物件未着工物件のデメリット
ある程度の設備の仕様というのは確認済で納得していたとしても、少なからずは思っていたことと若干の違いがあるのは当然の事です。
例えば、「設計図では外構工事でこの部分はコンクリート仕上げだったはず」なのが真砂土仕上げになっていたり、「フェンスを取り付けるはず」だったのが何も仕上げられていない。といった具合です。
これはよくある事で、盲点だったりもします。ようは事業主と大工との話し合いがうまくできていなかった可能性もありますので、その辺りはお互いの認識が違わないように確認をしておくべきだと思います。
新築をお考えの方、ご相談に乗りますよ。