安い新築建売戸建,投資用と思えば一生に一度の買い物ではなくなる?
新築住宅をお考えの方、
「注文住宅にしようか?」
「建売でいいかなぁ?」
車で例えれば注文住宅はレクサス、建売住宅はアクア、プリウスです。
ではその双方、どちらが売れているのか?という事から考えて見ても良いのかもしれません。
注文と建売、どちらが売れているのか?
その答えは言うまでもなく後者の建売に決まっています。
新築しか頭にない方、´新築を建てるぞ´オーラが漂っていますので、そうなると誰が何を言おうと新築が頭から離れません。
これから何度もこのテーマについては触れていこうと思いますが、「憧れ」や「夢」であり、中古車ばかり買い換えている方も「いつかは新車」と思いながら現実中古ばかり、という話も良く聞きますね。
新築も建売であれば正直安いです。一昔前までは建売=安物=貧弱と言われてきましたが、最近、その構図も崩れているような気がします。
建売の性能がかなり良くなっている
世間が建売をバカにしていた時代があったという事実はありますが、今はどんどん機能や性能がよくなり、大工さんの腕も上がり、そうなればこだわりの注文でなくても「十分既製品でもいいや」という人も増えています。
スーツで言えば、我々がオーダーで注文することなどまずありません。
せいぜい洋服の青山かゆめタウンです。比較するものが全く違いますが、考え方としては同じだと思います。
現実、新築住宅で一番売れている住宅会社の上位を占めているのは建売業者です。知っていましたか?その棟数だけで言えば圧倒的です。
賃貸より月々の支払いが安い
これは意外に知られていない現実なんですが、新築で性能が良くてしかも安い、そして低金利で「月々5万円台」で買えるとなれば、
「借りるより買ったがいいや~~~ん!」となるのは当たり前のことです。
憧れの新築が現実に目の前まで来ていて、且つ、そこでは自分が家族との生活を満喫している姿が目に浮かびます。
「子供に財産を残してやろう」という所有欲も出てきます。
そうなると、注文であろうと建売であろうと関係ありません。
しかも、子供が中心の生活です。子供が「注文住宅のこの材質いいねぇ」なんて言うと思いますか?(笑)
何よりも家族が幸せに生活ができて住みやすい空間をつくる。
そこに一家の大黒柱であるご主人様がいて、一緒に奥様と子供たちの笑顔、それが一番なのではないでしょうか。
建売住宅も選択肢の一つ
間取りにこだわっても良いでしょう、「収納はああしたい」、「設備はこうしたい」という特別な思いがあれば、注文住宅でないと実現できないかもしれませんが、そこまでは考えてなくて、前述したような´家族の幸せ´を一番に考える方であれば、建売も良い選択肢の一つだと思いますよ。
経済的なものが重要です。そこを考えずに想いだけが突っ走り、払えない金額を無理な計画を立てて支払う。
そして生活を圧迫して経済的に無理が生じる。
これでは本末転倒です。
比較的、先進国である日本は貧富の格差が激しい国です。
3,000万はする注文住宅でも建売であれば2,000万で買える場合があります。
これは安かろう悪かろうではなく、建売住宅は大量に材料を注文し、人件費を削減して供給戸数を増やすことによって究極にコストを下げて建てるので、丈夫で頑丈で安い住宅を販売することが可能なのです。
メリット・デメリットを十分考える
ですが、「万人ウケ」するような作りであることは否定できません。
どういうことかと言えば、注文であれば自分専用のオリジナルの間取りや設備になります。すべてのパーツが注文です。
ドアの取っ手や、さりげない照明、こんなとこに気を使っているの?と思わせる収納、窓、子供の勉強を最優先させた勉強部屋、そして家族構成などによっても間取りや設備が変わってきます。
それこそ、世界に一つだけの家になります。
それが建売になると、たとえば3棟現場であれば、どれも似たような家になります。
若干の間取りの違いはありますが、建てた会社が同じであれば似ているのは当然です。
そして採光の向き、駐車場や建物の配置、道路付きによって3棟の中でも200、300万の差があるときもあります。
この建売を購入を考えて内覧、気に入ったと思えば「えいやっ!」と買ってしまう方法もあります。
そういう人は結構多いです。だってそこにあるものを買うわけですから、決断が速い人はすぐに決めちゃいます。
建売に魅かれる理由
そんな建売派の人に聞くと、
「くよくよ悩んでも仕方ない」
「気に入ったから買った」
「家賃より安いから買った」
「注文など面倒くさい」
「保証が付くなら中古より安心」
「ローンが通るなら買う」
「一生に一度ではない、気に入らなければ売る」
といった具合で、最後が気になりますが、
「気に入らなければ売る」という発想はなかなか普通の方々にはないようですね。
我々業界人は頻繁に取引を行っていますので、なかには「買って住んでみて嫌だったら売る」という方も結構いらっしゃるんですね。
ではその時にいくらで売れるのか?、ローンがいくら残っているのか、そこをお話しすることがあります。
ようは売るときに損をしなければよいのです。
そのあたりのお話はまた今度...。