「旗がうるさい!」とクレーム電話…現地に行ったら隣の木が大事件だった話

3月の繁忙期真っ只中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はですね、なんとも春らしい(?)クレームのお話でございます。
先日、一本の電話が鳴りました。
「T市H町の物件なんですが…」
少したどたどしい話し方だったので、私はすっかり、「お、内覧のお客様かな?」と思い、
「はい!ありがとうございます!」と元気よく答えました。
すると返ってきたのは、40代くらいの女性の声。
「いや、実は隣に住んでいる者なんですが…」
この時点で、なんとなく空気が変わります。嫌な予感です。
そして案の定。
「風が強いときに旗の音がうるさいので、なんとかしてもらえませんか?」
なるほど、クレームのお電話でした。
弊社では現在、いくつかの現地販売会を行っており、連絡先や価格が書かれたのぼり旗を2本ほど設置しています。
そして売主(メーカー様)の連続旗も設置されています。
そちらがその写真でございます。

弊社は仲介ですので、売主様から依頼を受けて現地設営をしている形です。
女性はさらに続けます。
「それと2階に付いているものも音がします」
「あー、おそらく連続旗のことですね」と返し、
すぐに「大変ご迷惑をおかけしております。すぐに対処いたします」とお伝えし、電話を切りました。
クレーム対応はスピードが命です。急いで現地へ向かいました。
しかし、そのときの現地はというと…
ほぼ無風。
旗が音を立てる要素は一切なし。とはいえ、クレームはクレームです。
念のため、お隣さんから離れた場所にのぼりを移動させて対応しました。
ここまではよくある話です。
しかし。
ここで、あるものが目に入ります。
それは――
お隣さんの木。
しかも…
思い切りこちらの土地へ越境。

もう少しで建物に触れそうな勢いです。
さらにもう一本。

今度は駐車場の上に覆いかぶさるように越境。
私は思いました。
「ほー、これはどういうことなんだ?」
自分のことは棚に上げるどころか、屋根裏まで放り込んでおいて、隣地の旗の音にはクレーム。
「いやいや、まず木を切るのが先では…?」と、心の中で思いました。
しかし、ここで私がそのことを言えばどうなるか。
火にガソリン。
不動産業界ではよくあるパターンです。
そこで私はグッとこらえました。
我々は
不動産のプロであり、隣地トラブル対応のプロでもあります。
嫌な予感がした私は、すぐに売主側の担当者へ連絡。
すると担当者は
「一応言ってはいるんですが、反応がないんですよね…」とのこと。
私は言いました。
「私はいいとしても、案内したお客様は気になりませんかね?」
「お隣さんとは、購入後ずっと付き合うことになります。」
「この状態だと、買う側は不安になりますよ。」
すると担当者は
「分かりました」
と、いまいち歯切れの悪い返答。
さて、どうなることやら。
不動産は建物や土地だけで決まるものではありません。
実は、
「隣地との関係」これが非常に重要です。
越境している木、境界トラブル、騒音問題。
これらはすべて
売れなくなる原因になることがあります。
皆さんも土地や家を見るときは、ぜひ
「隣の状況」もよく見てください。
それにしても…
旗より先にその木をどうにかしてほしいものです。