久留米市内の賃貸物件、賃料の相場は?意外に低いということをご存知ですか?
久留米市内の賃貸物件、アパート・マンション・戸建・ビル・テナント、種類はたくさんありますが、間取りにかかわらず平均家賃をご存知でしょうか?
平均3.7万という数字が出ております。これはすべて1K~4LDKまでの物件すべての平均家賃です。
これが高いのか安いのかで言うと、意外に低いです。
値札がない不動産
その理由を述べると、これは不動産全般に言えることですが、不動産と言うのは定価がありません。
需要と供給のバランスによって金額は変動します。
これはある意味、スーパーで買う野菜や果物に例えると分かりやすいかもしれません。
「今年は豊作だ!」と喜んでいても、そのぶん価格が安くなりますので、農家は儲かりませんね。
その逆で不作であれば価格が高くなるので、農家は売れたときには儲かります。
このように不動産でも近隣に安い物件が多くある場合、しかも売れ残っている物件ばかりだと必然と安くなります。
需要と供給のバランスで相場は決まる
久留米市郊外の半ば過疎化している地域によく見られる光景ですが、こっちにも売り土地、こっちには売り家の看板があるとなれば、それと比較して価格設定を強いられます。
久留米市内の賃貸物件が低い理由の一つとして上げられるのは、供給過剰気味と言うのが考えられます。
人口は減っているのにあちこちでアパート・マンションが乱立されているのは、お金持ちの地主さんが相続税対策で建てていると言われています。もちろん、そればかりではありませんが。
ちなみに福岡県の南端にある大牟田市の平均家賃は4.1万円です。久留米市より高いのです。
久留米市の物件数は約2,000件、それを元に算出しており、大牟田は200件を元にしておりますので、分母の数がまったく違うとはいえ、大牟田が久留米より高いというのはこれも意外ですね。
ちなみにですが、久留米より高い地域は他にもたくさんあり、
筑後市 3.8万
大川市 3.9万
小郡市 3.8万
大野城市 3.8万
直方市 4.3万
田川市 4.3万
うきは市 4.1万
三潴郡 4.1万
京都郡 4.3万(最高値)
他にもまだありますが、上記を見る限りでは、街中だから高い、田舎だから安いというのは、どうやら間違った定義だと言えそうです。
大学近くは単身者向けが多い
ただ一つ言えるのは、単身者物件が集中する地域、たとえば大学の近くは単身者向けのアパートが断然多いです。
久留米には久留米大学、久留米工業大学がありますが、その周辺には1Kの安い物件は1万円台からありますので、家賃が安いのは当然と言えば当然ですね。
逆に言えば地方に行けばいくほど大学がありませんので、単身者向けが少なくなり、家賃相場が上がるのも必然となります。
それと、大学がない地域でも利便性がよい物件、たとえば駅やスーパー、バス停などが近くにあり、賃貸需要が高い場所で、かつ、周辺に賃貸物件がほとんどないような場所であれば比較的高い家賃設定でも常に満室状態という物件があるのも事実です。
そのあたりの市場調査、我々は不動産業者ですから、常にアンテナを張って調査しております。