アクセントクロスは入居率に影響?入った瞬間のインパクトが空室対策に?
アクセントクロスとはどういうものかご存知でしょうか?
その名の通り、クロスの一面だけをデザイン性を持たせて見た目をよくするというものです。
よく空室対策に用いられるものではありますが、新築時からアクセントクロスを使用している物件も少なくないです。
クロスは天井を含めて部屋内に4面あるわけですが、すべてをアクセントクロスを使用したら意味がありません。
あくまでも見た目のイメージを良くするためのアクセントですので、すべて変えたらアクセントになりませんからね。
殺風景よりインパクト
空室のお部屋というのは、ほとんどが白を基調にした普通に安いクロスが多いものですが、殺風景であることも間違いなく、「普通のお部屋」というイメージでお客様に見られると、同じようなお部屋で検討されている物件がある場合、競合物件に負けてしまう可能性もあります。
ですので、インパクトを与えるという意味ではアクセントを付けたほうが、お客様が玄関から入った時に一瞬でも良いので「おっ!」と思わせるように見せるのは非常に効果があると思います。
リビングにアクセントを張るときは、家具などの雰囲気と合わせると良いといわれますし、広さや明るさ、日当たりなどにも関係してきます。
物件によって色を変える
例えば日当たりがすごく良い部屋なんかはブラック系統も格好よく、一般的には赤やオレンジなんかは明るくて楽しいというイメージがあるので、家族団らん向けと言えそうです。
リビングがそんなに広くない場合、寒色系(見た目に冷たく感じる色)にすると、壁が奥にあるように見えるため、部屋が広く見えるという印象があるようです。
大家さんに提案する際、「あまり関係ないんじゃないの?」とも言われるケースも多く、その場合は「トイレの奥側の一面だけ変えてみませんか?」と提案するときがあります。
トイレだけだと面積も小さく、どんなイメージになるのかも分かりますし、ドアを開けた瞬間、すべての方が一瞬だけ「おっ!」と思ってくれます。思わない人もいますけどね。
それだけ、壁紙一枚で印象というのはガラッと変わります。
単身者用物件に多い
こういったアクセントクロスは、賃貸マンションの場合、1Kや1Rに多くみられる傾向にあります。その理由は、ファミリー物件の場合、部屋が多くて「この部屋だけ」とすると、さほど大勢に影響がないからです。
持家は別ですね。それこそ自由にしてよいわけですから、自分好みに自由に変えても誰も文句は言わないわけですから。
クロスというのは実用的ではないのかもしれませんが、うっかり汚してしまったという対策にもなります。
これは入居者も大家さん側からも有利に働く可能性もあります。白は目立ちますからね。
あくまでも空室対策の一環です。