家賃保証会社を利用している管理会社が多い?それでも保証人は必要?
家賃保証会社、不動産屋は「保証会社」とだけいいますが、一般の方にとってはあまり耳慣れない言葉ですね。
イメージとしては「保証人の代わりになる」という感じですが、実態は違うようです。
保証会社の役割とは?
入居者が家賃を滞納した場合、家賃を一旦立て替えて大家さんに支払うというもので、後で保証会社が何らかの手段において入居者から家賃を回収します。
今はほとんどの不動産会社が利用しておりますが、法人契約の場合は使用しないケースがあります。
その理由は、´法人格は個人より信用があるから´です。例外もあります。
当然ながら保証会社に対して保証料を払うわけですが、相場は家賃の半分~80%であったり、学生さんはもっと安かったり、保証会社によって様々です。
更新料が発生する場合もあり、年間1万円というのが相場です。初回のみでOKの場合もあります。
物件や管理会社によって相違する
この家賃保証会社、あくまでも「一時的な立て替え払い」をする大家さん向けのサービスで、これがあることによって、大家さんが「払ってくださいよ~」と督促をすることもありません。
管理を委託しているのであれば管理会社の手間が省けますので、重宝されます。
管理会社の手間など大家さんにとってみれば「管理費ちゃんと払っているんだから」といった感じで関係のない話でしょう。
ですが、管理会社は「払ってくださいよ~」との督促はしますが、金融屋ではありませんので、取立ては正直苦手ですし、下手だと思います。(笑)
そして、実際に取りっぱぐれや滞納があっても管理会社はその分を立て替えて支払ってくれたりはしません。
管理会社は保証会社を重宝する
管理会社は基本的に不動産屋仲介業と兼務していることが多く、他の業務に影響を及ぼすことはあまりやりたがらないもので、家賃を立て替える事など一切しません。
リスクを背負うことは会社の存続の危機になる可能性もあるわけですからね。
その点、保証会社は入居者の審査や督促を主な業務にしている、いわば´取立てのプロ´です。
どんな内容で取り立てるのかは分かりませんが、保証会社は大家さんの味方です。
保証人も必須?
そして、保証人は必須という保証会社も多く、入居者にとってみれば「なんで保証会社に入って保証料も払うのに保証人も必要なの?」と思う方も多いです。
それは、結局、保証会社も損をするわけにはいかず、家賃の取りっぱぐれを少しでも減らすために「必須」としている場合があります。
ただどうしても「やだやだ~!保証人なんて頼めないよ」とダダをこねた場合、融通を利かせてくれる管理会社もあるようです。
それと、別にダダをこねなくても、入居者の勤務先が大手であったり、公務員であったり、年収が多かったりなど、入居者の属性が良かったら大目に見てくれる保証会社もあります。
最終的に入居は誰が決めるのか?
では結局のところ、誰が入居を決めるかとなると、大家さん(物件のオーナー)であったり、それを代理としている管理会社であったりします。
オーナー=管理会社(不動産会社)という構図がそこにあります。
´ん、この人危ないな、滞納しそうだな?´と判断された場合は、「保証人をお願いします」や「今回のご入居は見送らせていただきます」と不動産屋から言われます。
ちなみに法人の場合、原則的に法人が契約者になり、代表者が保証人になります。
加えて、保証人というのは連帯保証人です。その連帯という言葉が付くだけで、意味が変わってきます。
入居者に催促せず、そのまま連帯保証人に催促しても良いのが連帯です。厳しいですね。
よく借金の保証人にだけはなるな!と言われますが、家賃の場合はそこまではないのかもしれませんね。
ようはちゃんと払えばいいわけですし、最終的に払わなければ2,3ヶ月で「強制退去」となります。
みなさん、ご注意くださいね。