住宅ローンは終身雇用を前提につくられたもの?将来どうなるのか?
人生の中で最も高価な買い物と言われている住宅、住宅を建てるには当然お金が必要です。
そのお金を現金で持っていれば良いのですが、大半が住宅ローンを使用します。
「住むための家」が住宅ローン
銀行や金融機関から融資を受けることをいいますが、当然「住む」という前提で銀行は融資をしますので、虚偽の申告には罰が待っています。
銀行ローンの金利は現在とても安いので、それを利用して何か他の事に使わないように銀行側は厳重にチェックをします。
住宅ローンの最長返済期間は35年です。35年と言えばかなり長いです。
現在、家を購入しようとしている年代は20代後半から40代前半が多いです。
かく言う私も41歳の時に35年ローンで家を買いました。注文住宅です。
土地は良さそうな土地を探し、所有者を調べて直談判に行ったりしましたが、なかなか話がまとまらず、結局は売りに出ていた古家付の土地を購入しました。
果たして払い続けることができるのか?
41歳から35年のフルローンですので、完済年齢は76歳です!(怖っ!!)
76歳になったヨボヨボのじいさんが8万も9万もの住宅ローンを支払っていけると思いますか?
銀行って酷なこと言いますよね。返済期間を長期化させることで毎月の返済額を抑えて無理なく支払えるようにプランを組んでくれますが、「数十年後の事は知~らない」って感じですからね。
でも全部自分で決めた事、平均寿命も延びていますので、死ぬまで現役で頑張りたいと思いますよ。
住宅ローン発祥は?
この誰でも耳にしたことのある「住宅ローン」、この文化は元々日本発祥ではないことを知っていましたか?
おそらくこのことを知っている人は少ないと思います。
アメリカの住宅事情が背景にあり、アメリカは原則終身雇用です。なので35年ロ ーンというのが定着しておりますが、日本では60歳または65歳で原則定年を迎えます。
それから完済までローンの支払いを続けることができるのか?
平均寿命85歳として、残りの20年、25年をどうするか?
老後は働けない人が続出
年金はまず期待できません。雀の涙ほどです。なので働かなければなりません。
何の仕事がありますか?
警備員
マンション管理人
運転手(重労働以外)
本当に限られてきますね。よっぽどの頭脳を持っているか、手に職を持っていれば別ですが。
ではなぜ皆さん35年もの長い期間を借りようとするのか?この答えは簡単です。
住宅ローン=投資、損はない
よく言われることですが、「借金も貯金のうち」です。
借りれる時に借りておかないと、年齢を重ねれば重ねるほど金融機関は貸してくれなくなります。
「家賃を払うくらいなら買ったがいい、子供に財産を残すこともできるし」
「30年後?そこまで考えていたら一生家なんて買えないよ~~~」
「もし払えなくなったら売ってしまえ!」です。
月々の支払いがファミリー用の賃貸でも3LDKであれば6,7万は軽くかかります。
生命保険でいう「掛け捨て」ですね。
「子供たちが大きくなって家を出たら、その時は売るか貸すかするよ、どちらにしても損はない」という購入理由が最近多いです。
土地の存在価値は、ほぼ永遠に残る
購入=投資と捉えることができれば、土地は永遠に資産価値を維持することができますし、ひょっとしたら値上がりして利益が出る可能性も出てきます。
建物に関しては、10年、15年経過した後のメンテナンスをどこまでやるかによっても資産を維持していくうえで非常に重要にはなってきますが、そこまで先のこと深く考えないのが日本人の特徴ともいえるのかもしれませんね。
何度も言いますが、住宅ローン=借金ですが、借金=リスクが少ない投資と思えば少しは気が楽になるのかも...。