通るはずの住宅ローンが通らない!?その原因、まさかの「隠し借金」ではありませんか?

皆さん、こんにちは!
突然ですが、住宅ローンの審査を受ける際、金融機関に他の借り入れを申告していますか?
「えっ、これくらいなら言わなくても大丈夫でしょ?」
「スマホの分割払いくらい、関係ないよね?」
「カードローンは少額だし、黙っておこう……」
その考え、住宅ローンの審査では命取りになるかもしれません!
金融機関を甘く見てはいけません。今回は、住宅ローンと他の借り入れについて、ちょっと笑えて、でも笑い事ではないお話です。
■ そもそも、なぜ家を買うのか?
私がいつも思うことがあります。
不動産というのは、ちょっと特殊な買い物です。
数千万円もする高額商品なのに、信用があれば金融機関がお金を貸してくれます。つまり、手元に大金がなくても、住宅ローンを利用してマイホームを購入できる可能性があるわけです。
しかも、購入した家には実際に住むことができます!
株や貴金属を買っても、そこで寝ることはできません。金の延べ棒を枕にして寝ることはできても、朝起きたら首が痛くなりそうです(笑)。
車だって、家族で寝泊まりするには少々窮屈です。
その点、不動産なら住居として使いながら、将来的な資産になる可能性もあります。もちろん、立地や建物の状態、市場環境によっては値下がりすることもありますが、実際に生活の場として利用できるのは大きな魅力です。
さらに、住宅ローンの返済額が現在の家賃と大きく変わらないのであれば、購入を検討する価値は十分にあると思います。
ただし、固定資産税、火災保険、修繕費なども必要ですので、家賃と返済額だけを比較するのは禁物です。
■ タンス預金の100万円、10年後も100万円の価値?
例えば、手元に100万円の現金があるとします。
それをタンスにしまって10年間、じっと寝かせておいたとしましょう。
10年後、100万円は100万円です。
……そう、数字の上では!
ところが、物価が上がっていれば、同じ100万円で買える物は少なくなっているかもしれません。
昔は1,000円で買えたものが、今では1,500円になっている。そんなことが続けば、現金の購買力は目減りしてしまいます。
タンスの中の100万円に向かって、
「お前、10年間も何をしていたんだ!」と怒っても仕方ありません。
お札は一生懸命働いてくれませんからね(笑)。
だからといって、株や貴金属、高金利通貨、不動産などに投資すれば必ず儲かるという話でもありません。値下がりや損失のリスクはあります。
大切なのは、資産の置き場所を考えること。そして、生活に必要なお金を確保しながら、自分に合った選択をすることです。
その選択肢の一つとして、実際に住むことのできるマイホームを考えてみるのもよいのではないでしょうか。
■ ここから本題!住宅ローンの審査で隠し事は厳禁!
さて、ここからが今回の本題です。
住宅ローンを申し込む際、金融機関は申込者の収入や勤務先、勤続年数など、さまざまな項目を確認します。
その中でも重要なのが、現在の借り入れ状況です。
例えば、こんなケース。
- 車のローンが残っている。
- クレジットカードのキャッシングを利用している。
- カードローンでお金を借りている。
- スマートフォンなどの分割払いが残っている。
- 他の金融機関から借り入れがある。
こうした借り入れは、内容や返済状況によって住宅ローンの審査に影響する場合があります。
特に注意したいのが、本人は「こんなものは借金のうちに入らない」と思っているケースです。
本人の頭の中では、
「車のローンは車のローン!」
「カードの支払いはカードの支払い!」
「住宅ローンとは別問題!」
と、勝手に別々の引き出しに収納されているわけです。
しかし、審査する金融機関は、そんな都合のよい引き出しを用意してくれません。
他の借り入れがある場合は、申込時に正直に申告しましょう。
■ 「これくらいならバレない」は、やめましょう!
ここで、よくある心の声を再現してみます。
お客様:「カードローンが30万円あるんですけど……」
私:「それなら、最初から教えてくださいね」
お客様:「いや、でも30万円くらいなら、言わなくても大丈夫かなと思って……」
私:「なるほど。では、金融機関にもそう説明してみましょうか」
お客様:「えっ!?」
私:「『30万円くらいなので、借り入れにはカウントしないでください』と(笑)」
……もちろん、そんな説明で済むわけがありません。
金融機関は、信用情報などを通じて他の借り入れや返済状況を確認することがあります。
ただし、すべての借り入れが必ず同じように確認できるわけではなく、確認方法や審査基準は金融機関によって異なります。
だからこそ、こちらから正確に申告することが大切なのです。
隠していた借り入れが後から判明すれば、審査上の問題になる可能性があります。
借り入れがあること自体が、必ずしも住宅ローン否決につながるわけではありません。
しかし、申告漏れや説明の食い違いがあれば、余計な確認が必要になったり、金融機関からの信頼に影響したりすることも考えられます。
借り入れを隠すために頭を悩ませるくらいなら、最初から正直に話したほうが、よほど気が楽です。
■ 住宅ローンの審査は、隠し事を当てるクイズではありません!
ここで、皆さんに覚えておいていただきたいことがあります。
住宅ローンの審査は、金融機関と申込者の心理戦ではありません。
「この借金、見つかるかな?」
「これは言わなくてもいいかな?」
「もし聞かれたら、どう答えよう?」
そんなことを考える必要はありません。
むしろ、他の借り入れがあるなら、最初から不動産会社の担当者に相談してください。
車のローンが残っているからといって、即アウトとは限りません。借り入れの金額、毎月の返済額、収入、金融機関の審査基準などによって判断は変わります。
場合によっては、借り入れの整理や返済計画の見直しを検討することで、住宅ローンの可能性が変わることもあります。
ただし、審査に通りたいからといって、慌てて借金を返済したり、新たな借り入れをしたりするのは要注意。手元資金が減ることで、購入後の生活に影響する可能性もありますので、事前に相談することをおすすめします。
■ 最後に、不動産屋から一言!
住宅ローンは、マイホームを購入するための大切な手段です。
せっかく購入したい家が見つかっても、借り入れの申告漏れなどで余計な問題が発生したら、もったいないですよね。
私たち不動産会社としても、お客様の状況を事前に把握できれば、金融機関への相談や資金計画を進めやすくなります。
ですから、どんなに小さな借り入れでも、まずは正直にお話しください。
「こんなことを言ったら審査に不利になるのでは……」
と心配される方もいらっしゃると思います。
でも、最初から事情を把握していれば、どう対応するのがよいか、一緒に考えることができます。
隠して後から発覚するより、最初から正直に相談する!
これが、住宅ローン審査に臨むうえでの大切なポイントです。
家を買うために必要なのは、隠し事のテクニックではありません。
金融機関に正確な情報を伝え、無理のない返済計画を立てること。
そして何より、マイホームを購入した後に「ローンが通った! でも生活費がない!」なんてことにならないようにすることです。
皆さん、住宅ローンの申し込みでは、他の借り入れも忘れずに申告しましょう!
家は買えても、信用は買えません。
……ちなみに、隠していた借金が見つかったときの冷や汗だけは、住宅ローンに組み込めませんので、あしからず(笑)。