筑後川は日本三大暴れ川!?昨今の浸水被害,その理由は意外なところに…。

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いつのまにか久留米市は浸水の街と化し、全国区となってしまいましたが、本当にそうなのでしょうか?検証したいと思います。

群馬の利根川、高知の吉野川と並んで筑後川だそうです。

筑後川が日本三大暴れ川であることを最近初めて知りました。日本人は「日本三大〇〇」というのが本当に好きですね。

昭和28年、局地的に起こった豪雨により西日本水害が発生、筑後川が氾濫し、被災者が多数出たことを教訓に堤防がつくられ、複雑に入り組んで流れていた筑後川も緩やかに整備されたことは有名な話です。

かくゆう弊社がある長門石、筑後川と面しておりますので、よく知人から「長門石は大丈夫だった?」と聞かれるたび、「長門石は水門がしっかりしているため、ここ数年まったく大丈夫です」と答えています。それは本当に浸水被害がないからです。

浸水(冠水)被害はなぜ起こるのか?

そもそもなぜ浸水が起こるのか?というところを解明していきたいと思います。

まず、「土地が低いところ」「川がそばにあるところ」ですが、その後者にあたる「川そば」ですが、そのすべてにおいて氾濫して浸水するわけではありませんので、誤解のないようにお願いします。

今回は合川地区を題材にしますが、写真をご覧いただければお分かりのとおり、ゆめタウン久留米店がある合川地区から東合川地区ではここ3,4年甚大なな床上浸水が起こっており、一向に水が引かない状態が数日続いています。

その原因としてあるのは、筑後川支流の下弓削川、山ノ井川、筒川、その他多数ありますが、支流の雨水が筑後川本流にはけず、そしてあふれてしまう内水氾濫というものがおきていることです。

今回の被害では筑後川上流で甚大な被害が発生した片ノ瀬、原鶴付近の雨量が想像を超えるものだったため、排水が進まず下流へ一気に放出しました。

水門とポンプが一番の原因

合川地区では、前述した支流となっている川と本流の合流点にはそれぞれ水門があり、本流の水位が上がると閉じるような仕組みになっています。でないと本流が氾濫すると大変なことになりますからね。なので本流の氾濫を防ぐために水門を閉じ、水が支流に逆流してしまうのです。

そうなると全ての水が支流に流れ込むことになり、それも大変なことになりますので、ポンプで本流に送ることになっていますが、あまりにも雨量が多いと、その送り出す排水能力を超えてしまい、周辺に水があふれてしまいます。逆に本流の水位が下がれば水門を開けて支流の水を放出します。

7月7日(火)の久留米市の24時間降水量は観測史上最大となり、支流の排水が間に合わず、水門とポンプを管理する久留米市は難しい対策を迫られましたが、結果的にはこのような悲惨な状態になりました。

しかもここ3,4年連続しての被害です。ゆめタウン周辺~東合川までの国道210号線は飲食店などが立ち並ぶ商業地域で、床上浸水被害が多数あったようです。

久留米市では2019年から支流の堤防のかさ上げ、ポンプ増設工事に着手し、工事終了までには数年を要する見込みです。

その間に何回の浸水被害に遭うのかと思うとかなり恐ろしいですが、こればかりは近年の異常な降水量が招いているものですので、対策の講じようがないのが現状なのでしょう。

今日現在、大雨洪水警報が出されている久留米市、場所によってどこが浸水するのか?正直こればかりは分かりません。

皆さん、くれぐれもご注意願います。命を守るための行動を起こされてください。

危険な区域にお住まいの方、まずは「車の移動」ですかね。真っ先に被害に遭うのは車です。それか今すぐ車両保険に加入されておいたほうがよろしいかと思います。ご注意ください。

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