賃貸のペット禁止特約は´絵に描いた餅´？即解除が出来ないって本当なの？
ペットブームと言えばそうかのかもしれません。
これは少子高齢化に起因するもので、子供が独り立ちし、仕事で遠方に行ってしまったとなると、残された夫婦はさびしいですね。
そのような時に癒しの存在となり得るのがペットだと思います。
賃貸住宅はペット禁止が多い
今でこそペット禁止物件も解禁となりつつありますが、頑なに「禁止」という大家さんが多いのが実態です。
なので、ほとんどの契約書条項や特約にはにペット禁止特約が明記されています。
これは契約自由の原則に伴うものの、書面上で明文化しておかないと、あとで「言った言わない」の水掛け論にならないようにです。
共同生活の場においてペットを飼うというのは、他の入居者がどうしても絡んできます。
迷惑がかかるという事にもなりますし、他の人が気付けば「じゃあ私もだまって飼おうかな」となり、負の連鎖が生じます。
即解除できないのは本当？
だからといって、特約に違反したことを管理会社や大家さんが偶然知ったとしても´即解除´を求める例は非常に少ないのが実情です。
その理由は、
- 糞尿
- 悪臭
- 鳴き声 等々
以上によって迷惑千万、「これはどうしようもない」と判断したうえで、業を煮やした大家さんとの信頼関係が壊されたかどうかが基準になっているからです。
ようは「程度の問題」ということです。
これは判例としても出ており、第三者にも判断してもらおうということですね。
近隣にどれだけ迷惑をかけているのか？証拠はあるのか？等を見定め、それが明白になった場合、最終的には大家さんの持ち物ですので、大家さんが判断を下すという事ですね。
ですが、そこまで話が広がったという事は既に大家さんとの人間関係は破綻していると思われます。
野良猫に餌をやるのも特約違反になる事に注意
野良猫や野良犬に継続的にエサをやることもペット飼育の禁止特約の違反になるとして、契約解除を認めたという判例がありますので、注意が必要です。
いずれにせよ、大家さんもこれからは´知らぬ存ぜぬ´では済まされぬペット飼育特約、これから増え続けるペットと飼い主、とても重要な問題となってくると思います。
